毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。
5月も半ば、営業としての視点ではお盆商戦も目前です。
これからはビッグタイトルも続々発売される(?)ので久しぶりに活気のあるホール状況が見られそうです。
しかし、厳しい稼働に悩むお店としてはそんなビッグタイトルが希望通り納品されるはずもなく、また納品されたとしても少台数なので競合店よりも見劣りしてしまいます。
結局はこういったビッグタイトルが発売される時期というのは「強い者はより強く、弱い者はより弱く」と格差拡大の時期ともいえます。
こういった時こそ知恵を絞らないといけませんね。
この「知恵を絞る」というのは言い換えると「現状を変えるために、固定観念を打ち破る」ということだといえます。
とあるホールでのことです。
なかなか浮上のきっかけもつかめない現状から脱却するためにいろいろな施策を考えていました。
ところが意見は出るもののなかなかまとまりません。
「思い切って○○○などをしてみてはいかがですか。」
「そんなことをしても効果があるのかなあ。」
「でも、やってみないとわかりませんよ。」
「でもね、そうはいっても多分何も変わらないよ。僕はそう思うね。」
案は出せどもイマイチ煮え切らない態度が続き、最終的には「当面は今のままで行こう」となりました。
確かに現状のままで行くことはリスクも少ないでしょう。
でも、そのかわりに何も変わりません。
いまのままド底辺の状況が続きます。
それでも「変えない」という選択をするのは「怖い」からです。
変化に対して臆病になっているからです。
「バカの壁」という言葉をご存知でしょうか。
2003年に出版された、東京大学名誉教授である養老孟司氏の著書のタイトルです。
400万部を超える大ベストセラーとなり同年の流行語大賞も受賞したので知っている方も多いかもしれません。
この本のタイトルはなかなかインパクトがありますが、要約すると、
・経験もせずにわかった気になっていること、「変わらない、不動の自分」に酔って個を主張すること、これらはすべて思考が停止した状態であり自分の周囲に壁を作ってしまっているのだ。
ということを言っています。
そしてその壁は分厚く、理解しようとしない人間には何を言っても無駄なのだとも言っています。
そんな状態ではどれだけ情報が入ってきても前に進むことはできません。
そうなってしまったら最後、ド底辺から脱却することはほぼ絶望的です。
思考には幅を持たせ、少なくとも、経験する前にわかった気になって判断を下してしまうような愚かなことはすべきではないのです。
自分にある「壁」を取り払うこと、そのためにはまず動くこと、そして経験してから判断すること。
これを常に意識して行動に移すようにしていってほしいです。
■ 利益と稼働を両立する考え方
-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない
この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。
なぜそう言えるのか?
その答えはこちらをご覧ください。
⇒ https://www.ab-c.jpn.com/8655