遊技機の メンテナンス
相変わらず新台が出てもわくわくするようなインパクトもなく新台入替ももはやひとつの「作業」のようなもの、新台入替は全然特別なことでも何でもなく淡々と過ぎていませんか?
そうなるとお店の遊技機メンテナンス担当者の気持ちも張りがなくなってしまうようで、日々のメンテナンスもついつい流れ作業、もしくはほとんど何もしないというような傾向があります。
これが続いていくといつの間にか日々のメンテナンスだけでなく「新台導入時にさえ、しっかりとお客様を迎えるような形に整備されていない」なんてことも。
しかし考えてみてください。
例えばオフィスに新しい複合コピー機を導入したとしたら、販売店の方は納品後すぐに顧客が使えるようにメンテナンスとセットアップをしっかりと行っていくはずです。
例えば一般の小売店だったら、新商品を仕入れて店頭に並べるときには顧客が選びやすいように、見栄え良くなるようにと考えるはずです。
翻ってパチンコ店ではどうでしょうか?
パチンコ店では上述のように遊技機のメンテナンスをしっかりとしないで顧客に提供するようなことが往々にして見受けられます。
そしてこの傾向は特に低稼働店舗、中小規模の店舗に多く見られます。これらの店舗では大手や強豪店と違い中古機の導入がメインになるので、どうしても「大切にしよう」という意識が薄いことも原因でしょう。
以前、新台のメンテナンスは特に何もしないで、入替初日終了後のデータを見てからメンテナンスをするというお店がありました。
これでは「お客様に試供品を提供している」ようなものです。
しかし店長にはそういった意識がありません。
店長は「今の機種は確率で出る、出ないが決まるので細かいメンテナンスはあまり意味がない」と考えていました。
「遊技機の使い方よりも販促や広告宣伝の方が重要」だというのです。
ある面ではそういったこともあり得るかもしれません。
確かに今の機種は昔に比べて役物が大きくなり盤面の構成もシンプルになっています。
またメーカーの製造も昔よりも精度が高くなったので極端におかしな盤面構成ということもなくなりました。
しかし、それでも細かい部分でズレがあったりしますし、何より「最高の品質のモノをお客様に提供しなければならない」という「商品に対する意識」が欠けています。
遊技機のメンテナンスがいいからといって稼働は上がらないでしょう。
しかし遊技機のメンテナンスが悪いことで稼働を落とすことはあります。
そしてこれは「内部要因による変化」なので徐々にゆっくりと影響を及ぼし、気が付いた時には取り返しのつかない事態を招きます。
遊技機のメンテナンスというものは単にホールコンピュータのスタート回転数やベース、出玉といった数値の適正化といったことだけではなく、玉の動き方や跳ね方といった体感的な「遊び」としての盤面構成にする整備も含まれます。
むしろ「お客様へ最高の品質の遊びを提供」と考えた場合は、後者のようなことをしっかりと整備することがメンテナンスといえます。
大手や強豪店はしっかりと遊技機のメンテナンスをしています。
適当な遊技機メンテナンスでは勝負のスタートラインにすら立てていないことに気づいてください。
機種構成や販管費、広告宣伝費などの資金面、また設備面などでは大手や強豪店に及ばないかもしれませんが、遊技機メンテナンスは担当者の「マンパワー」です。
企業の経営資源の中で最も重要な「ヒト」については大手や強豪店に追いつける部分ですから、簡単に考えて疎かにしてはダメですよ!
■ 利益と稼働を両立する考え方
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