毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
6月もちょうど真ん中、昔から6月は「祝日のない月、梅雨、夏の直前」ということで厳しい月とされています。そしてなかなかというか、実際に厳しい数字が続いているお店も多いと思います。
それでも年間計画の進捗を考えればしっかりと利益確保をしないといけませんね。
さて、今週もあるお店でのお話です。
このお店の店長は少々雑なところがあり、部下からの書類や稟議書なども内容をよくチェックせずにハンコを押したりしていました。
「部下もちゃんと仕事をしているのだから」
こういって「大丈夫、大丈夫!」と進めていました。
しかしついに事件が起こってしまいます。
部下が作成したチラシ作成依頼書について内容をよく確認しないで通してしまい、その後に祝日の関係で一日間違っていたというミスが発覚しました。
もちろんすでに修正が効かない状況です。
結果的にこのチラシは折り込みストップとなってしまいました。普段からもう少し細かく見る姿勢さえあれば何のこともなかった、ただの凡ミスです。
しかしその凡ミスが会社に金銭的なマイナスと入替なのに折込チラシが出せなかったという失点になってしまいました。
「ハインリッヒの法則」という言葉をご存じでしょうか。
「ヒヤリ・ハットの法則」とも言われます。
「1件の重大事故の背景には29件の軽い事故や災害が起きており、さらに事故には至らなかったものの一歩間違えば大事故になっていた事例(ヒヤリ、ハッとする事象)が300件潜んでいる」という法則性を示したものです。
ここで「1:29:300」という数字に注目しがちですが重要なのはその数字や比率のことではなく、「同じ原因に根差している問題が最終的に大事故につながってしまう」ということです。
今回の例でいえば普段から店長が部下からの書類を適当に処理していたことが原因です。
今回の一件は言ってしまえば金銭面およびチラシが配布できなかったことで済みました。
上記でいえば「29」に該当する事象でしょう。
しかしこれを放置し改善を図らなかったらそのうち致命的なミスを起こすことにつながるということを、このハインリッヒの法則は述べているのです。
「日々、細かいことを気にする」、この姿勢が致命的なミスを回避するカギです。
つまらない、他愛もないことにこそ細心の注意を払い、一つ一つの仕事に手を抜かずに臨む姿勢を持ってください。
■ 利益と稼働を両立する考え方
-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない
この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。
なぜそう言えるのか?
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