毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
いよいよ年末営業です。
今年の年末営業には話題機と呼べるような大型版権機種が少なく、イマイチ盛り上がりに欠けた感は否めません。それでもできることから始めていきましょう。
大型版権機種は得てして強豪が多く抑えてしまいます。そうなると中小は導入できても少台数で入替自体に期待が持てなくなってしまい、その現状では一気に盛り上げることは難しいでしょう。
つまり大型版権があろうとなかろうと、入替に過度な期待を持たず、日々の営業で少しずつ変化を積み重ねていかなければなりません。それには一人一人のヤル気とパワーで現状を打開していく必要があります。
ところがそうしなければならないのにもかかわらずいつも否定的な意見しか言わない人がいます。
そういった否定的な人というのは得てして情報分析力に長けた(と本人だけが思っている・・・)人物で、「第三者的な視点」を強調していろいろなアイデア、施策にダメ出しをします。(まさか店長自身がそのようになってはいませんよね?)
このような相手にはせっかくいろいろな意見を出しても否定ばかりで意見を出した方もヤル気が失せますし、周りにも良い影響を与えません。
意見を出し合う、言い合うときには、かならずしも全会一致が良いとは限りません。そこには建設的・前向きな反対意見はあってしかるべきです。
ただし注意してほしいのは、「批判はいいが、否定はダメ」ということです。
批判・・・物事に検討を加えて、判定・評価すること。
否定・・・そうではないと打ち消すこと。また、非として認めないこと。
「批判」では検討をし、批判した側から別の対案なり腹案を提示することになります。
一方「否定」では単に相手を認めずに打ち消すだけになり、建設的・前向きに物事を進めようということにはなりません。
「批判的思考」という言葉がありますが、これは「受け入れる前にいろいろな角度から比較・検討をする思考プロセス」を指すのであって、決してダメ出しをすることではありません。
会議なりミーティングというものは現状に危機意識を感じたときにその対策を練るために開かれます。
そしていわゆる強豪という存在は、マイナスと考えられる事実に対して「積極的前向きに物事を捉えて行動を開始する」文化があります。しかしながら多くの中小、弱小では「消極的後ろ向きに捉えて動きを止める」傾向があります。
ここを変えてほしいです。
今は確かに厳しい状況です。
だからと言って否定的になるのではなく、批判的に物事を捉えて対案を準備して、いろいろな意見を出し合いましょう。
(了)
■ 利益と稼働を両立する考え方
-稼働を上げるには、出さなければいけない
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