毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
今回の年末年始営業はどのような結果だったでしょうか。
年末の12月は一部の機種に人気が集中し全体の盛り上がりがあまりないかなと思っていたのですが、ふたを開けてみるとほとんどのお店でまずまずの数字を残せたと感じます。
しかし、私の支援先のお店のデータでは高レート部門は好調でしたが低貸し玉部門でイマイチだったところが多くありました。
そこで「これはなぜなのか?」を考えてみました。年末年始営業の報告書を提出しなければいけない店長さん、分析のひとつとして読んでみてください。
【仮説①】年末年始期間の短さ
今回の年末年始期間はカレンダーの関係で例年よりも短かった人がほとんどでした。そうするとパチンコに行ける日数も限られるので、「ハイリスクハイリターン」で勝負をかけたくなる気持ちが働いたのかもしれません。
【仮説②】上級財と下級財の関係
「カネがあるからエアコンを買う、カネがないからストーブを買う」というように、上級財とは「カネがあるときに買いたいもの」、下級財とは「カネがないときに買いたいもの」です。
これをパチンコに置き換えると「4円(20円)=上級財、1円(5円)=下級財」といえますね。
そうするとこの年末年始は期間も短く自分の手持ち金で遊べる時間がいつもより短いことから「余暇時間に対する予算金額」が増えたはずです。
こうしていつもより「カネがある」ことになり上級財=4円(20円)にお客様が流れた、と言えるかもしれません。
【仮説③】帰省の対応
仮説①でも記載したように、今年の年末年始は短い期間でした。そうすると帰省を受け入れる側はその対応に時間を取られます。
一般的に帰省を受け入れる側は年配層。そうです、低貸し玉部門の主要顧客層です。
逆に帰省してもすることが少ない(ない?)お父さん方はパチンコに行ったとしても上記仮説②のように4円(20円)で勝負し、帰省しない若年層も4円や20円で勝負する傾向にあったと考えられます。
以上3つの仮説を挙げました。
私の支援先では6日以降の平日に高レート(4円、20円)が大きく稼働を落としたのに対して、1円や5円はそれほど落ち込みがありませんでした。これは上記③の仮説を裏付けているのではないかな?と思います。
今回はいつもと内容を変えて年末年始を振り返ってみましたが、次週からはこれまで通りコンサルティングの現場のコラムを進めていきます。
遅くなりましたが、2023年もよろしくお願いいたします!
(了)
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