■ お盆で取れるから、出せる
お盆期間が始まります。
ここ最近はお盆と言っても暦通りのスケジュールという企業が多いですが、それでも通常の平日よりは集客に期待のできる期間と言えるでしょう。
特に今年はお盆の前に3連休(8/11~8/13)があるので最大で6日間は売上も高いと思われます。
さてお盆、これは「年に3回ある特別な期間」という認識が必要です。つまり「稼ぎ時」ですね。さて粗利益をしっかりと稼ぐつもりでいるでしょうか。
「こういった集客が期待できる時だからこそ、出してイメージアップを図りたい」
こう考えたお店もあるかもしれません。しかし稼げるときに稼がないのは非常に拙いことになります。
■ 取るときには取らないといけない
どんな営業を志向しても毎月の利益目標(計画)というものがあります。お盆に取れなかった(取らなかった)分をどこで確保するかというと、もちろん、8月の後半となります。
しかし例年、8月の後半は非常に厳しい稼働となってしまいます。
つまり8月後半は通常の割数、玉利で営業したとしても売上が追い付かないので、たとえ利益”率“が合っていても利益”額“で追いつかなくなることが目に見えているのです。
そうすると、「売上が落ちているのに、さらにシメないと追い付かない」となり、結局はお客様に悪印象を与える結果に陥ります。
「お盆の計画は元々出すように計画していたから、後半に無理な営業をする必要はないから大丈夫。」
こういった意見もあるでしょう。
しかし営業(経営)というものはなにも月単位だけで考えるものではないです。
年間という単位で考えてください。一年の中でも「取るべき月、出すべき月」というものがあります。そして8月は当然「取るべき月」です。
この取るべき月に取らなかった(取れなかった)分は、必ずどこかの月に負担をかけます。そう、「取るべきでない月に、無理をして取る」ということになり、お客様に悪印象を与えます。
■ 出すために、取る。買うために、取る。
お盆という「特別な」集客時期、強いお店はしっかりとシメて利益を確保しています。だからこそ、これから落ち込むときにしっかりと放出できます。
「取ったから出せる、取ったから買える」んです。
業績が厳しいお店ががなぜ厳しいのか?それは間違ったことをしているからです。
経営に必要な利益は絶対に確保しなくてはなりません。その出し方ひとつ、取り方ひとつで業績向上が見えてきます。
同じ金額を確保するにしても、要は考え方次第です。
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