お盆営業期間が終了しました。「年に3回の特別期間」、しっかりとお盆らしい営業、計画通りの営業はできたでしょうか。
お盆らしい営業と言ってもそれは立地やお店の志向、考え方で内容は違うと思います。基本的には「年に3回の特別期間」と捉えての粗利益の確保を志向すべき時でしたが、そうではなく客数増を機会と捉えていつもと同じメンテナンスで「稼働増からくる利益増」を狙ったお店もあったでしょう。どちらも正しく、要は「事前に計画していた営業ができたか?」が評価基準となります。
私の手元にも毎日全国の支援先からデータが届いていますのでお盆期間中の営業内容、またその地域の商圏客数などを日々確認していました。そして今回のお盆営業の営業結果からは、一部のお盆期間らしい稼働の店舗と、その他多数のいつもどおりの稼働の店舗とに分かれていたと感じます。
「お盆らしい稼働の店舗」は、何もお盆だから好調というわけではなく、これまでの取組みの結果として、お盆期間に通常プラスアルファの集客ができていたといえます。
逆にお盆期間として事前に期待したほどの集客ができなかった店舗は、これもまた「これまでの取組みの結果」として「あまり変わらないという結果」を得たといえます。
今後はこれまで以上にイベントや新台入替などの「飛び道具」ではなく、通常営業を重視しての日々の営業の積み重ねが重要になってくると思います。
通常営業を重視することが、そののちの”機会”を活かせることになる
「通常営業を重視する」とはどういったことを指すかというと、一番に考えるべきは「設置している遊技機のメンテナンス、数値管理の理解」です。
確かに確率や確変継続回数などで思うような営業結果にならないことも多いですが、だからといって適当なメンテナンスをしていてはいつまでたってもこの状況は変えられないです。
しかし稼働が低迷する店舗ほど、この数値管理(=計数管理)に関する知識と意識が圧倒的に不足しているように感じます。
この計数管理、稼働が低迷している店舗では以下のような傾向があります。
・計画した数値に根拠が薄い
・遊技機の使い方が結果論
・遊技機特性(スペック)を把握していない
つまり数字に対する意識が、「作る」(=能動的)のではなく「受け取る」(=受動的)という姿勢になっているので、すべてがリアクション、対処療法になってしまい常に後手後手に回ることを意味します。これでは自分が主体的に行動できるはずがありません。
このような事態を打開するためには、今一度計数管理をしっかりと基礎から学習し直すべきです。
強豪と呼ばれる店舗の役職者、管理者は総じて計数(数字)に強い方が多いです。低稼働店舗は機種構成や出玉では強豪と同じレベルになることはできませんが、知識量は自分次第で並ぶことは可能ですし、もっと言えば上に行くことも可能です。
ホールコンピュータの数字を見ているだけでは絶対に数字に強くはなれないです。計算式の成り立ちと意味を一つ一つ理解して、自分で計算ができるようになって初めてこちら側で能動的に数字を扱っていけます。
計数管理は、例えば接客や店舗の雰囲気といった客観的な評価がしにくい分野とは異なり、明確に「答え」のある分野です。知識量が成果に直結するので、強豪とのレベル差を自分の努力“だけ”で埋めることができる数少ない分野だと考えて計数管理の理解に取り組んでほしいと思います。
お盆期間が明けてこれからは一年で最も厳しい秋という季節を迎え、その期間のほとんどは「通常営業期間」となります。これまでの遊技機メンテナンスがやや適当だった、という店舗は今から地道な遊技機メンテナンスを始めてください。これが次の「のちの集客の機会=年末年始」に繋がります。