毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
相変わらず厳し状況です。
パチンコ部門に勢いが感じられないのはずっと同じですが、現状はこれまで市場をけん引してきたスロット部門でもやや勢いが減退しているように感じます。
そもそも9月の後半から突然、と言っていいレベルで急激に厳しい売上、稼働という流れがあり、やはりパチンコ業界全体の活気、元気がなくなっていることが原因だろうと思います。
さて、そうは言っても今の状況を改善していかなければなりません。
そうなると売上回復のための「仕掛け」を用意しなければいけませんが、「仕掛け」にはコストがかかるものなのでそのための原資が必要です。このサイトのコラムでは何度もお伝えしていることですが、だからこそまずは「利益」という結果を残していかなければいけないのです。
ところで利益を残すためにはしっかりとした計画と、その計画を遂行するための遊技機管理、つまり「計数管理」が必要です。
しかし低稼働店舗では得てしてこの計数に関する知識と意識が不足しているように感じます。言葉は良くないですが「適当」なのです。
この計数管理、低稼働店舗では以下のような傾向があります。
・計画数値に根拠が薄い
・遊技機の使い方が結果論
つまり数字に対する意識が、「作る」(=能動的)のではなく「受け取る」(=受動的)という姿勢になっているので、すべてがリアクション、対処療法になってしまい常に後手後手に回ることを意味します。これでは自分が主体的に行動できるはずがありません。
このような事態を打開するためには、今一度計数管理をしっかりと基礎から学習し直すべきです。強豪と呼ばれる店舗の役職者、管理者は総じて計数(数字)に強い方が多いです。低稼働店舗では予算も限られるので機種構成や出玉では強豪と同じレベルになることはできませんが、自分の知識量は自分次第で並ぶことは可能ですし、もっと言えば上に行くことも可能です。
ホールコンピュータの数字を見ているだけでは絶対に数字に強くはなれないです。計算式の成り立ちと意味を一つ一つ理解して、自分で計算ができるようになって初めて、こちら側で能動的に数字を扱っていけます。
計数管理は、例えば接客や店舗の雰囲気といった客観評価がしにくい分野とは異なり明確に知識量が成果に直結するので、強豪とのレベル差を自分の努力“だけ”で埋めることができる数少ない分野なのですよ!
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「まずは自分で学んでみよう」という方は、このサイト内「アミューズメントジャパン誌連載記事のウェブアップ版」をご覧ください。
https://www.ab-c.jpn.com/category/amusement-japnan
(了)