毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
10月も終盤となりました。しっかりと利益を確保できたでしょうか。
10月は季節指数的に下り始める時期にあたるわけで、この先の秋を考えて今月はできるだけ多くの利益確保が求められたはずです。しかし今年は9月後半から厳しい数字のお店が多かったようです。
そうはいっても必要なものは必要なわけで、この時期に利益をしっかりと確保できなかったお店はこの先さらに厳しい営業を強いられることになります。
今月利益を確保できなかったお店は共通点があります。それは「前半に利益をうまく取れなかった」ということです。後半は年金効果も感じられるような売上、稼働となったお店が多かったので前半での計画比マイナスがのしかかってきた格好です。
もちろん遊技機の使い方はしっかりと抑えているので、取れなかった理由として挙がってくるのは、
・TSが甘く動いたから
・継続回数が高めで推移したから
・暴発したから
などなど一見もっともで、自分たちの力の及ばないことで取れなかったという理由です。「遊技機の使い方としては、やれるだけのことはやった。それでもうまくいかなかった。」ということなのですが、しかし本当に何もできなかったのか、というとそうではないはずです。
「出来ないでは、出来ない」
これは松下幸之助翁の言葉です。「出来ない、と言ってしまったらそれ以上はない。出来ないかもしれないが出来るかもしれない、と思って行動することで道が開ける」という意味です。
今回の例でいえば、果たして遊技機の使い方以外で何かできることはないかと考えたかどうか、そして行動したかどうかが重要なのです。私の支援先でも同じようにうまく利益を確保できていないお店がありましたが、
・場所移動をする
・低貸玉コーナーの同じ台と差し替える
・低貸玉コーナーにもっていく
・止める(究極の手法ですが・・・)
などの対策を考えて実行したことで抑えることに成功した例もあります。
例年、季節指数では10月は厳しいものですが、それはすべて「外部要因」と言え、自分たちではどうすることも出来ないものです。そしてTSや継続回数、暴発なども自分たちではどうすることも出来ない要因です。自分たちでどうすることも出来ないことは仕方がないと考え、出来ることを考えることで問題の解決を図ってください。
出来ない出来ないでは何も出来ませんよ!