毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
11月も半ばとなりました。ここまでの業績(稼働、そして粗利)の進捗はいかかでしょうか。
「概ね予定通り、それほど落ち込んでいるようには感じない」
こう考えたお店が多いかと思います。しかしこれは全体にも同じことが言えるので、今の業績は外部の要因からの流れです。自店がまずまずということは強豪店も強豪店らしく集客ができているはずで、自店がまずまずなのになかなかこの力関係が変わらないことに焦りがあるかもしれません。そしてつい「やっぱりあの店は強いな、すごいな!」と考えてしまいがちです。
しかしそれは間違った認識です。考えてもみてください。設置機種も営業方法も、規制に関しても同じ条件で戦っています。お店の営業に与えられた条件は同じなので、外部要因に関しては全く同じ影響下にあると言えます。
では一体、この業績の差はどこから来るのでしょうか。
結論から言うと「マンパワーの違い」です。ただ、することの内容的には同じことしかできないのですから、この「マンパワーの差」というのは「仕事に対する意識の差」といえます。
そしてこれはほんのちょっとの差でしかなく、自分の意識を少し変えるだけで埋めることができます。肉体的な差というものは、例えばスポーツ選手と私たちとでは明確な差があり埋めることは容易ではありませんが、頭の中=意識は自分の取り組み姿勢次第で変えることができます。
もちろん、強豪店はその「意識」を高めるためのシステムが会社として整備されていることはあります。社内・社外の研修プログラムがあったりキャリアパスプランが整備されていたりと、体制がしっかりしていることも事実です。
でも、そういった会社のシステムがなくとも自分が自分で意識を高めれば十分、同じレベルに到達することは可能です。
・本を読む
・細かく数値をチェックする
・なあなあにしない
・時間を有限な資源と認識して行動する
など、一つ一つのことに手を抜かず100%の行動を徹底していけばいいのです。
ヒトを構成するDNAは、全人類99.5%まで同じ構造をしているそうです。その差はわずか0.5%にしかすぎません。現状置かれた環境からつい自分のことを卑下してしまいがちですが、強豪店の中の人も同じ人間、その差はないのです。
同じ人間がしていること、気後れすることなく、前向きに努力を重ねていきましょう。
(了)