毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
一般的な戦略論では、
・お客様の要望に応えるべき
などのある意味王道の戦略を推奨しています。
もう少し絞ってパチンコ業界的な戦略・戦術論でも、
・稼働を重視すべき
・回転数の下限値、玉利益の上限値を守るべき
などが言われています。
もちろんこのこと自体は至極もっともなことなのですが、これらはできるお店とできないお店があるでしょう。
上記のことはある程度売上や稼働があるお店はできますが、弱者の現場では「やりたくでもできない」という現実があるはずです。
何かをするためには必ずコストがかかるものでありそのコストがかけられないからこそ、弱者という現状となってしまっているからです。
そこで考えなければいけないことは、「すべきことの前に、できることをする」です。
ただ、現状では「できること」ですら見つけることが困難かもしれません。
しかし探せば必ず一つや二つはあるものです。
私の支援先でも、稼働が低いことから業界で平均的と言われる利益率を大幅に上回る営業を強いられているお店もありますが、そういったお店でも(徐々にですが)稼働を上げていくことができます。
そういったお店が何をして稼働を上げていったかというとそれは、「できることを徹底的に進めていった」ということです。
・限られた予算の中で、量は減っても質を重視した入替を徹底的に進めた
・清掃を徹底的に行った
・徹底的に利益重視を進めて、まずは原資を確保した
など、キーワードは「徹底」です。
お客様の要望に応えた「すべきこと」ができるのは限られたお店だけ、弱者はまずは「できること」を念頭におき、その「できること」を徹底してやり切る努力を続けてください。
(了)