日々の営業において責任者(店長)としては「売上を伸ばしたい」と考えると思います。ただ「売上を上げる」、これは目的ではなく手段ですよね。パチンコ店営業においては「稼働を伸ばす」も重要な管理点ですがこれは「売上向上」の手段です。結局のところ「目的」というのは企業の永続、そのための手段に利益の確保、そのための手段で売上なり稼働があります。
と言ってもこのご時世、売上を伸ばすのは至難の業と言えます。「入替、新台で」一時的に上がるどころか維持が精いっぱい。厳しい時代です。
そこで視点をちょっと変えてみませんか?と言っても単純な話です。「入りが増えないなら(下がるなら)、出を減らそう」です。
もちろんやっている!というお店は多いと思いますが、この考え方をちょっと違う言い方にしてみましょう。それは「生産性を上げる、効率化する」です。
「生産性を上げる」という考え方をパチンコ店の営業で考える場合、いくつかの重要な側面があります。このアプローチは単に収益(残った利益)を増やすだけでなく、店舗の運営効率と顧客体験の質を高めることに重点を置きます。
まず生産性の向上とは同じ資源でより多くの価値を生み出すことを意味します。パチンコ店においてはこれは単により多くの台を稼働させることだけでなく、顧客一人ひとりが店舗で過ごす時間をより楽しく、満足度の高いものにすることを含みます。
次に店舗の運営効率を高めることが重要です。これには最新の管理システムを導入して在庫管理や顧客データの管理を効率化することが含まれます。また、従業員のトレーニングを強化し顧客サービスの質を向上させることも生産性の向上に寄与します。
さらに顧客体験を向上させるために店内の環境を改善することが考えられます。これには、快適な座席や清潔な空間の提供、音響や照明の改善などが含まれます。顧客が店舗で過ごす時間を価値あるものにすることで、リピート率を高めて結果的に生産性を向上させることができます。
最後にマーケティング戦略を見直すことも重要です。顧客のニーズや好みを深く理解し、ターゲットを絞ったプロモーションを展開することで、より効率的に顧客を引きつけ、忠誠度を高めることができます。
これらの戦略は単に収益を増やすだけでなく、店舗の全体的な運営効率と顧客満足度を高めることを目指しています。
このようなアプローチは普段でも行っていることだと思いますが、いろいろなお店を見ていると、どうしても稼働向上や売上向上への目線よりも優先度が低いと感じます。
しかし上記の通り効率化、生産性向上は売上(稼働)向上と同じかそれ以上の効果を得られます。
改めて内部資源とその運用を見直して、「収益の向上」を図りましょう。
目的は稼働ではなく売上でもなく、収益。その目的達成の手段はいろいろあることに目を向けて欲しいと思います。