6.5号機とその後のスマスロの登場によって近年スロットに押され気味(というか、低迷の・・・)パチンコで、人気復活の起爆剤になるか?との期待を背負ってついに導入開始となったラッキートリガー搭載機種。
2024年3月4日の導入開始から2週間が経過したこのタイミングで、ここまでの振り返りと今後の見通しを書いてみようと思う。
■ 総じて稼働はまずまずで推移
まずはおさらい。
2024年3月20日現在、導入済みのラッキートリガー搭載機種(以下、LT機種)は7機種。
・P真・座頭市物語
・Pこの素晴らしい世界に祝福を!199LT
・PLT OVERLORD魔導王光臨
・P世紀末・天才バカボン~福神SPEC~
・P緋弾のアリア ~緋緋神降臨~ ラッキートリガーVer.
・P北斗の拳 強敵LT
・ぱちんこGI優駿倶楽部2 ラッキートリガーver
この後も7機種ほど導入開始の発表がされており、過去のいわゆる「新スペック」登場時よりもかなり早いペースで機種数がそろっている。それだけ各メーカーもLT機種に期待をしているということだろうか。
さてすでに導入されている7機種のうち、GI優駿倶楽部2を除く6機種のここまでの機種データを確認する。参考にするのは(株)SUNTAC社提供のTRYSEMより。
(TRYSEM上でぱちんこGI優駿倶楽部2のみデータアップがされていないことによる)
自店にこない遊技客を間接的に把握するために必要な市場統計。
しかし、母集団が偏りの大きい統計データでは、その意味が薄れます。
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期間:3/5(火)~3/19(火)
項目:アウト、玉単価
<P真・座頭市物語>
3/5(火)アウト 24,960発
3/19(火)アウト 11,990発 (3/5比48.0%)
平均20,881発
3/19現在の平均設置台数 1.8台
<Pこの素晴らしい世界に祝福を!199LT>
3/5(火)アウト 29,330発
3/19(火)アウト 18,540発 (3/5比63.2%)
平均24,297発
3/19現在の平均設置台数 1.4台
<PLT OVERLORD魔導王光臨>
3/5(火)アウト 32,490発
3/19(火)アウト 23,190発 (3/5比71.4%)
平均29,147発
3/19現在の平均設置台数 2.3台
<P世紀末・天才バカボン~福神SPEC~>
3/5(火)アウト 24,790発
3/19(火)アウト 16,740発 (3/5比67.5%)
平均20,591発
3/19現在の平均設置台数 1.5台
<P緋弾のアリア ~緋緋神降臨~ ラッキートリガーVer.>
3/5(火)アウト 30,780発
3/19(火)アウト 23,390発 (3/5比76.0%)
平均29,912発
3/19現在の平均設置台数 2.1台
<P北斗の拳 強敵LT>
3/5(火)アウト 33,600発
3/19(火)アウト 27,960発 (3/5比83.2%)
平均31,540発
3/19現在の平均設置台数 1.9台
初日の稼働が高い機種がそのまま2週間後も稼働をキープできている。比率(初日→2週間後の稼働の比率)もほぼそのままの推移といえる中、「Pこの素晴らしい世界に祝福を!199LT」については63.2%と急降下している。
ただし総じて近年の新台の稼働推移よりは緩やかな稼働といえ、LT機種の支持と期待値は高いといえる。
■ 稼働の格差、推移の格差
「総じて良い」とは言え機種ごとの若干の格差はある。それらはどのように違いがあるのだろうか。
機種名(ブランド力)の強弱もあるだろうが、ここではスペック面での違いを見ていこうと思う。
現在稼働中のLT機種はおおむね以下のように分類できる。
① 通常ゲームの付加価値として上位RUSHがある機種
② 実質的にRUSHでの大当たりメインで爆発力大の機種
この2週間の推移で最も稼働がよい(※3/19時点の稼働)のは「① 通常ゲームの付加価値として上位RUSHがある機種」のP北斗の拳 強敵LTで3位もこの分類のPLT OVERLORDだが、この分類のその他3機種は初動も2週間後稼働比率も低くその低下率も著しい。
逆に「② 実質RUSHでの大当たりメインの機種」のP緋弾のアリアは初動稼働3位から3/19時点で2位と健闘している。
<スペック一覧と3/19時点の稼働>
さらに別の角度から見てみる。
① LT中の大当たり出玉が少ないが高継続
② LT中の大当たり出玉が多く爆発力大
という分類もある。
「出玉少、高継続」なのがP座頭市、P北斗LT、Pこの素晴らしい世界に祝福を、P天才バカボンの4機種。「出玉大で突入が低い」のがPLT OVELOADとP緋弾のアリアである。
どの分類でも1番人気はP北斗LTでその特徴は「通常ゲームメインでLTモードは+α」で「LT中の出玉が少なく高継続タイプ」であるが、この特徴の機種はP北斗LT以外総じて厳しい。
2番手につけるのは「LTメインの遊技性」のP緋弾のアリアか、「LT中の出玉が多い」PLT OVELOADである。
玉単価はP北斗LT以外すべて2.0円を上回っているのでその5機種についてみてみると、
・稼働の良いのはLTをメインとした機種
・稼働の大きな低下がみられるのは通常メインでLTはプラスαの機種
となっているように感じる。
北斗は通常にプラスαがLTというゲーム性としたが基本は甘デジなのでコンスタントに当たる。それに対してその他は総じて大当たりが遠い。
総じてLT機種の玉単価は高くなるので「より多く出る期待のある機種」を求めることになり、言い換えるならば「投資とリターンのバランスの良い機種を求める」ということではないだろうか。
P座頭市、P天才バカボンは大当たりが早いわけではなく通常RUSHもあまり伸びないのでほどほどの出玉にしかならないが、しかし玉単価は高い=おカネはかかる機種となり敬遠されているのではないかと考える。翻ってP北斗LTはそのバランスがよいのだろう。
以上より、「ラッキートリガー性能搭載」というコピーを使用し、その恩恵を最大限アピールするならば、その恩恵をメインに据えた機種(スペック)のほうが、今のところは支持を得られそうだと考える。
「ラッキートリガーの恩恵をメインに据えた機種(スペック)」というと、
・ラッキートリガーでの出玉獲得をメインとする
・ラッキートリガー中の出玉は基本的に最大ラウンドや、×2などのみ
となり、実質確率が往年のMAX機なみで波の荒い機種となる。
実は上記を満たすのは今回P緋弾のアリアLTのみである。現状でもっとも稼働がよいのはP北斗LTなので、要は「どちらかに振り切る、偏ったスペック」がよいと思われる。
・遊びやすさ+ツボに入れば爆発にゲーム性
・そもそも爆発力メインのゲーム性
中途半端に大当たりが遠く(早く?)、ツボに入る比率も低い機種は敬遠される。
これは古くは「低貸玉営業は2円なのか1円なのか」とも通じる思考だと思う。2円パチンコを推す人は「4円よりも遊びやすく1円よりも刺激的」としていたが、実際は「4円よりもたるく、1円よりもキツイ」というのが2円パチンコの評価となった件だ。つまり「真ん中は良いとこ取りではなく、中途半端で魅力がない」である。
4月以降に登場する機種も、このあたりのスペックの確認である程度稼働の予測はできるかと思う。
■ IN枚数は設定の入れ方で必ず上がる
設定の入れ方を変えれば稼働は上がる
それは新台入替に頼らないで可能である
それはこれまで考えられていた手法からの転換である
それは簡単に可能である
もしも興味があるならこちらをご覧ください。