毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
早速ですが、次の言葉を見てください。
「メール返信の速さが、強い企業文化を創る」
これは元グーグルCEO、エリックシュミット氏の言葉です(一昔前は「メール」の部分が折り返しの電話だったり(手紙の)返信だったりしたものですが、ここはやはりIT化の流れからこの言葉になったのでしょう。それでも言わんとしていることは同じだと思います)。もちろん2024年の現在ではそれがLINEの返信だったりしますね。
これは私の経験からも言えることなのですが、メールを送ったときの返信が早くもらえると好印象を持ちます。そしてお互いが好印象を持つことで良いコミュニケーションの循環になっていきます。
「経営の3大資源」と言えば「ヒト、モノ、カネ」ですが、結局モノもカネも扱うのは「ヒト」です。会社を良くするのも悪くするのも結局は物質的なことよりも「ヒト」、そして「ヒト対ヒトのコミュニケーション」に因るところが大きいのです。そういった意味で、メール返信の速さからくる良いコミュニケーションの循環が、強い企業文化を創るというのは的を得ていると思います。
さらにこの言葉とは別で次のようなことも言っています。
「仕事のできる人は例外なく、メールの返信が速い。逆に仕事のできない人は例外なくメールの返信が遅い」
これなどは、「仕事のできる人財は時間という資源を無駄にしない」ということを示しています。
先ほど「経営の3大資源」と言いましたが、現在はこれら3つに「情報」と「時間」を足して「5大経営資源」と言われています。経営に必要な重要な資源の一つに「時間」があるということであり、時間の使い方ひとつで業績は変わるということです。
メールの返信は「いつでもできる~」という気軽さもここまで発展、普及した要因でしょう。しかし「いつもでもできる」からこそ、メール返信はすぐにすべきです。これは自分の時間だけでなく相手の時間にも配慮することになるからです。
「メール返信の速さが、強い企業文化を創る」
この言葉をさっそく実践してみませんか?そうすることで社風も良い方向に変わっていきますよ。