毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
今日は2025年1月8日。年始期間としての営業を終えて入替OPも活発です。一時的に落ち込むと思われる年始後、しかしこのあともう一山=3連休もあるので、この期間最後の「原資確保期間」としての営業が求められます。
さて。
ここ最近、支援先の方やそのほかの業界関係者の方と話をするとそろってみなさん、「なんか、毎日が淡々と過ぎていくようで手応えを感じなくて、なんとなくモチベーションも上がらない。」と言われます。
新機種の発売がラッシュのように続き、入替を中心とした日々の業務はどうしてもルーティンワークを繰り返すことになってしまい、「この先」を考えるよりも目の前のこと優先で仕事をこなすことで手一杯となっているからだと思われます。
本当は先を見越したことをすべきだと理解はしていても日々の業務を回せばそれなりの結果も得られるので、本当にしなければいけないことを後回しにしてしまうことを「計画におけるグレシャムの法則」として2024/10/16のコラムでお伝えしました。
しかし、業界の先行きは混沌としていて不透明感でいっぱいです。業績や先行きに右肩上がりが見込めるときは官僚的な「前例主義」でこれまでと同じことをすることで結果を得られますが、今のような時代には「前例打破」として違う取り組みをしていかないと今の目の前と同じ状況が継続するだけになってしまいます。
ここで間違えてはいけないのが、「今の目の前と同じ”状態”が続く」のではなく「今の目の前と同じ”状況”が続く」ということです。現状の数値が続くのではなく現状の低下傾向が続いてどんどん下がっていくということなのです。
「ゆでガエル現象」という言葉があります。水の入った鍋にカエルを入れて温度を上げていくと、温度の上昇に気が付かずにやがてカエルはゆであがってしまうことを指しており、転じて「ゆっくりとした変化は気づきにくい」ことを意味しています。そして気づいた時には致命傷となってしまうのです。
日々、以下のように感じていたらそれは「ゆでガエル現象」になりつつあると思われます。
・上司の指示で仕事をこなしている
・日々変化を感じず、平凡に過ぎていく
・心躍ることがなく、新しいことを始めようと思わない
・真剣に集中することがない
・大きな目標を持っていない
そして冒頭でお話したような会話、まさに上記のことが当てはまっていると思います。もしも上記に当てはまるならば、意図的に次のような行動を起こしてほしいです。
・これまでとは違うものに興味を持ってみる
・仕事の範囲を増やしてみる
・常識を疑う
・いろいろな他人の話を聞いてみる
・今の仕事と関係のない仕事に関心を持つ
「マンネリ」は非常に怖い状態です。「気づいた時には手遅れ」とならないためにも、自分自身が意図的に刺激を求める姿勢を持ってもらいたいと思います。