毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
今週で1月も終わります。年始営業期間はまずまずの稼働でしたが中盤(というか、年始期間の最終盤という位置づけだった)3連休後からはやはりというか非常に厳しい稼働でした。
これから先しばらくは目玉機種に乏しく期待のできない新機種を導入していかなければならず、本当に「遊技機に頼った」営業からの脱却が強く求められます。
もちろん上記のこと(遊技機に頼らない営業を~)はそれなりに昔から言われてはいましたが、結局はそういった地道な努力で少しずつ、よりも「強力な新機種の大量導入」の方が即効性があることもあり、地道な努力を志向しながらも要所要所では入替パワーに頼ってきました。
ただいつまでも入替、新台に頼っていては何も変わらないことは誰もがわかっています。まずは遊技機頼みからの脱却をしなくてはいけません。
遊技機に頼らないとするならば何に頼るべきか、結論から申し上げますと、
・モノではなく、コト
という言葉に集約されます。
物質的な「モノ」は、極論すればカネをかければ真似ができることであり差別化(=他店との違いであり、お客様が自店を選ぶ「理由」)の要素とはなり得ません。
いっぽう精神的な「コト」というのは自分自身、または会社(お店)の内面から出てくるものであり、これはそれぞれ固有のものです。
例えば「販促を強化しよう」と考えたとします。その時に、
・なぜ、強化しようと思ったのか
・どのような販促がいいと思うか
・いつ、どのタイミングで強化を始めるのか
・色目、デザイン、大きさ、訴求内容
など、目的も内容も何もかもが考えた人(または会社、お店)によって違います。そしてできあがった施策(この場合は販促物)は、仮に他者と同じような出来栄えだったとしても、そこに込めた思いが違うので全く違う結果を生み出します。
店舗視察をすると面白いもので、立派で派手な装飾があり遊技機もしっかりとそろっているにもかかわらず集客が芳しくないお店があります。そして当然、同じような装飾や機種構成で集客できているお店もあり、またこれとは逆に装飾等が特に目を引くものではなくとも集客しているお店もあります。
これらの違いの本質は上記のような「思い」が込められているかどうか、です。稼働の良いお店の評判を聞いて視察に行き、それとそっくり同じような店舗を創ったとしても、そこにはその人の(会社の、お店の)思いが込められておらず表面的に真似ただけのお店となってしまいます。
「やればいい、あればいい、すればいい」という時代は終わりました。これからは「本物」だけが生き残ります。そのためには「コト」に重点を置いた施策をしていく必要があり、これから先に生き残っていくためにはとても重要な要素といえます。