伊那食品工業株式会社 という会社があります。「かんてんぱぱ」で有名な会社です。
その会社の代表取締役会長である塚越寛さんは、「利益はウンチと同じだ」と言っています。ウンチとは、
・健全な体に保つことで自然に出るもの
・うまく出ない、おかしな出方になっているということは、身体がおかしくなっていることを意味する。
ということで、これを会社に当てはめて考えると、
・なにもおかしくない会社は自然と利益を生み出せる。その利益は適正な(健全な)額になる。
・利益が少ないなど「おかしなこと」になっている場合は、会社のどこかに機能不全が隠れている。
ということが言えますね。
伊那食品工業株式会社 曰く「健康な会社は自然に利益が出る」
以前のコラムで「利益が足りないときは、売上を下げろ」というコピー文を紹介しました。
これを端的に言い表すと、
・無駄なことをしていないか?
・無理をしていないか?
・見た目(つまり売上)だけを繕おうとしていないか?(身体の中身をおろそかにしていないか?)
を考えなさい、ということでした。「利益はウンチ」と同じことを言っていることになりますね。
→健全な経営をすることが(適正な)利益を生み出す
つまり、
・利益を出すためにはモノが売れないといけない。ということはお客様の支持を得る必要がある。そして支持を得るためにはお客様にメリットを提供しなくてはいけない。
です。結局は「利益があるということは、お客様のためのことをしている」ということになります。
経営学者のピータードラッカーは次のように言っています。
「利益とは、企業存続の条件である。利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。諸々の目標を実現させるうえで必要な利益に欠ける企業は、限界的な危うい企業である。」
利益は絶対に必要です。それは企業の未来、目標を実現するために必要な費用だからです。
・利益があるから、遊技機を買えます。
・利益があるから、玉を出せます。
・利益があるから、従業員により良い環境を提供できます。
・利益があるから、会社の未来が描けます。
企業の目標を実現する手段として利益があるので、その意味で利益は絶対に出さなければいけません。そして利益を稼ぐことが、お客様のためになるという考え方です。利益は決して「儲け」ではなく、「将来の費用」です。
→利益はお客様のために必要な費用
上記の考え方はどの業界にも当てはまります。そして、パチンコ業界に目を向けると利益的に厳しいお店はかなりの数に上ります。
利益が稼げないということはお客様の支持を得られていないことになりますから、お客様のためになることができていないお店だといえます。だからこそ、まずは利益を稼ぐことを進めるべきです。
そしてその利益を積極的に設備投資に充てて稼働を伸ばしてさらに利益を稼ぎ~という、良い循環を目指してほしいと思います。
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