■ 業界標準 データは本当に正しいのか
業界標準 のデータとして有名なのがD社提供のデータです。しかし、「このデータの数値は高すぎる」と考える方は昔からそれなりにいました。
「D社データは高額なので、費用負担のできる資本力のある店舗のデータが多いはずだ。」
というものです。もちろん私もそのように考える一人でした。
ただ、検証しようにもそれだけのデータベースを構築している会社がなかったため、なんとなく感覚的にそう思うだけでした。
しかしここ最近、複数のホールコンピュータメーカーが契約店舗のデータを吸い上げて管理するようになり、D社のデータとの比較ができるようになっています。有名なところではM社、S社とK社が自社契約店舗に対して全国平均データを提供しています。
これら4社のデータを比較するとおもしろい傾向が見られました。
・平均稼働(売上)は、S社<M社≒K社<D社
・平均粗利益は、S社<M社≒K社<D社
・平均利益率は、S社>M社≒K社>D社
というものです。これは貸玉料金、P/S別に関係なく同じでした。やはり巷で言われていたようにD社のデータは「レベルが高すぎ」だと思います。
現在のパチンコ業界は「一部の強者と、大多数の弱者」という構図です。
そうなると、仮にデータ抽出について強者弱者をまんべんなく集めたとしても、「平均」では一部の強者のデータに重みがかかるので結果的に引き上げられることになります。
例)5,500、6,800 8,500、8,800、9,000、9,400、9,900、13,000、16,000
以上9つの数値の平均は「9,555」となる。しかしこの平均値を上回るのは9個中3つしかない。
私は、強いお店以外の大多数のお店はD社データを参考にすべきではないと思っていました。理由は「あまりにも高すぎる平均稼働、あまりにも高いスタート、あまりにも低すぎる玉粗利」であり、とてもこの数値では経営が立ち行かない店舗が多いと思っていたからです。
そして今回、D社以外の収集したデータを見てこれは「やはりそうだった」と確信しました。
もちろんD社データは「目指すべき理想の数値」としてみるのはいいと思います。
しかし参考にすべきは「稼働の低い店舗の、メンテナンス数値」です。この方が実態に即した、低稼働に苦しむお店での使い方がわかると思います。
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