■ ニュー・ノーマルという考え方
緊急事態宣言の解除から1ヵ月、街は徐々に「元に戻るべく」動き出しています。パチンコ店の現況としても概ね3月あたりの80%くらいまで回復してきた感触があり、季節指数の高い7月~8月に対する期待感も高まっていると感じます。
さて、一般的に平時においては様々なパワーバランスはなかなか変化しづらいもので、例えば業績については外部環境の影響による高低はあっても何かの施策が当たってパワーバランスが崩れるということはほとんどありません。パワーバランスが崩れるのは「当然だ」と考えられていた価値観が変わるとき、俗にいう「パラダイムシフト」が起きたときです。
過去を振り返るとCR機の登場、4号機スロット、低貸玉パチンコの普及などがパラダイムシフトに該当すると思います。いち早く時代の変化に気づき、新しい波に対応したところが台頭しパワーバランスを崩すことができました。
もちろん新しければなんでもいいというものではなく失敗に終わった事例もあります。パチンコの5回リミッター機や(今現在の)スロット6号機などは先に変化を受け入れたお店ほど苦戦しました。
それでも、大方は変化の波を感じ受け入れていくことで発展がなされていきます。今回のコロナ禍はある意味「リスタート」のきっかけとなるかもしれません。
新型コロナウイルスの脅威により社会は大きな変化を求められました。大きなところでは移動を制限すること、社会的距離を確保することなどであり、小さなところではマスクの着用義務などです。これらはコロナ前には考えもしなかったことですが、「Withコロナ」の社会においては「当たり前のこと」として継続が求められます。移動を極力しないで、他者との距離を保ち、マスクをしてのコミュニケーションが「ノーマルな」社会生活スタイルになるのです。
2008年のリーマンショックとその後の世界的な金融危機(大規模な景気後退)を受けての金融上の状況を「ニュー・ノーマル」という言葉で表現していたことがあります。
「ノーマル」が平時の状態(いわゆる“常態”)を指し、その「ニュー」なので「新しい常態、新しい秩序」という意味であり「コロナ禍の現在は当時のように新しい価値観、秩序を持つ必要がある時代だ」ということでいま、再度「ニュー・ノーマル時代」と言われ始めています。
「これまでだったらこうすればよかった。」
「今まではこうするのが当たり前だった。」
「もうできないんだな。」
仕事と言えば1か所に集まり対面で行うものという価値観、これはすでに過去のものになりつつあります。これまでのノーマルには戻れないのです。新しい価値観=ニュー・ノーマルでの仕事の仕方を考えていくべきなのです。
■ これまではこれまで、と考えてほしい
パチンコ業界も同じで、これまで当たり前だと思われていた施策、価値観が変わるときがまさに今、です。「(これまでの)ノーマルには戻れない、ニュー・ノーマルに適応していくべきである」です。
スタッフの業務にコロナ対応オペレーションが加わりました。店内の混雑具合に注意を払い、空き台の清掃を継続的に行い、もちろんスタッフ自身の健康管理や行動管理も重要です。また直近では開店時の抽選システムも新しい仕組みの導入が始まりました。
一般に、
・右肩上がりの平時は前例主義が望ましい
・見通しが透明な非常時は前例打破が望ましい
と言われます。
「ニュー・ノーマル」、過去に戻ることはないと考えて、過去に固執せずこれからに適応していってほしいと思います。
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