単車とバイク の違い、あなたは判りますか?
日々何気なく過ごしていると見過ごしがちないろいろな情報、ありますよね。昔からその場所に住んでいる人にとっては当たり前、だけど普段慣れ親しんでいない人にとっては「???」となるようなもの。日曜夜に放送している「ナニコレ珍百景」はそういった情報を集めた人気番組です。
今回は私が目にした、ちょっと気になったモノについて書いてみます。
私は週課として週末にはランニングをしており、そのコースは自宅から1キロほどにある大きな公園(1周2キロ)を何周か回ってまた戻ってくるというものです。
市民には慣れ親しんだランニングコースとなっており多くのランナーが走っているその公園。先日も私はランニングをしていたのですが、たまたまその日はイヤホンで音楽を聴かずに走ったので普段は気にしないような公園内の景色を見ながらのランニングとなりました。
そして、そこでちょっとした看板に目が留まりました。
(画像はイメージです)
なんとなく違和感・・・。
その違和感の正体は、
「単車とバイクは違うものなの?」
「というか、単車は二輪(タイヤが2個)なのになぜ“単車”なんだろう?」
というものです。
気になったことはすぐに調べないと気が済まない性格の私は、ランニング後すぐにGoogle先生に聞いてみました。
結論。
・そもそもオートバイ、バイクは「即車=サイドカー付き」が当たり前であり、そのサイドカーがないから“単”車
なのだそう。
(・`o´・) ホ~
もともとオートバイ(バイク)はサイドカーを付けたり荷台のある三輪車だったりというように「四輪車(自動車)よりも安価で、荷物を運ぶ実用車」として使われてきた経緯があるそうです。1900年代初頭から欧米では主に軍用としてサイドカー付きオートバイ(motorcycle with sidecar、略してサイドカー)を採用していましたが、これは兵士3人が乗れ、機動力があり自動車よりも安価で簡便な点が買われたからだそうです。
その後、第2次世界大戦にかけても戦場で兵士や物資の輸送に多くが使用されました。ただし日本では(日本軍では)悪路の多いアジア大陸の使用に不向きだとしてそれほど重宝されなかったようです。
戦争が終わりGHQが進駐してきた当初は日本においても(米軍によっての)サイドカーが多く走っていました。今では想像すら難しいですが、当時は単なるバイクよりもサイドカーのほうが一般的だったようです。
つまり「バイク、オートバイとは側車付きの2輪車」のことを指すわけで、それとは区別する意味で側車のない「単体のバイク」のことを単車というようになったとのことでした。
さてさて。
件の公園にあった看板(注意書き)は「単車、バイクの乗り入れ禁止」です。つまりこの看板は、
・サイドカーなしのオートバイ(=単車)
・サイドカーありのオートバイ(=バイク)
のどちらも乗り入れを禁止している、ということなのですね。
ただ、今どきサイドカー付きのオートバイはあまり見かけないのでこの看板であえて伝える必要はないんじゃないか?
というか、単車とバイクは違うことを理解している人のほうが少ないんじゃないか?
というか、常識として公園内をオートバイで走行する人なんていないんじゃないか・・・?
と、ここまで考えて、「やはりどんな些細なことでも伝えないといけない」というややこしい時代なんだな、と思いました。「言われていないから」、「禁止と書いていないから」で常識からはかなりズレた行動をする人が後を絶たない現在、最近でいえば「コロナ禍でお店が営業していないから、路上や公園で酒盛りをする人たち」のことが浮かびます。曰く「お花見やバーベキューと同じじゃないか」ということだそうですが・・・。
単車とバイクの看板をきっかけにいろいろなことに思考を巡らせた週末。
3回目の緊急事態宣言となりとにかく大型連休中はすべての行動をしてはいけないという流れ。なんだかもやもやする気持ちは脇において、目の前の仕事をしっかりとこなそう、そう思った週末でした。
(了)