「 新台入替 」は手段
「新機種をどう使うか
「どのような機種が支持を得るか」
「どのようなスペックならいいか」
発売前の機種についての意見交換はいつの時代も活発ですね。
パチンコ業は昔から「装置産業」と言われてきました。
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装置産業(そうちさんぎょう)とは、一定以上の生産やサービスの提供のために巨大な装置(システム)を要すると考えられる産業、あるいは十分な装置や設備を整えればそれだけで一定の成果・収益が期待できると見られる産業を指す用語。
積極的な設備投資が求められる製造業を中心とした第二次産業全般を指すことが多い。
(Wikipedia「装置産業」https://bit.ly/3no2rik )
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上記のWikipediaでは第二次産業を指すことが多いとされていますが、「巨大な設備を整えれば~」という部分はまさにパチンコ店営業で言われていることだと思います。
パチンコ店にとっては商品ともいえる遊技機の良し悪し、つまり機種構成はとっても重要な要素ですからね。
そしてこの「機種構成」の中には新台も含まれるでしょう。
だからこそ冒頭のような「新台評価」が重要な関心ごとになってきます。
しかし私は、特に中位以下のホールについてはこういった「”新機種の”遊技機評価」は全く関係のない、意味のないお話だと思います。
なぜか?
それは「中位~下位はそもそも入替に頼った営業戦術はできないから」です。
新台の情報を入手して、それをちゃんと導入できる体力があるお店にとても重要な管理点でしょう。
しかし中位~下位では残念ながらそういった新機種は高価過ぎてとても手が出ないです。
「できないこと(=新機種を導入できないこと)を考えるのではなく、できることは何なのか」を考える方がはるかに建設的です。
■ 「 新台入替 」は手段で目的は業績向上、そしてその目的のための手段は新台だけではない
集客するためにはお客様に「満足感」を感じてもらう必要があります。
確かにその要素の一つとして「遊技機(の構成)」はありますが、これは言ってみれば「横並び」で、他社との違いを創り出す源泉ではないです。
満足感には「情緒的な満足感」と「合理的な満足感」の2つがあります。
情緒的な満足感を得ているお客様とはそのお店に対して強い愛着を感じているお客様です。
この場合、ちょっとしたことで離反したりせず、お店と長期的な関係を持ってくれます。
それに対して合理的な満足感を得ているお客様は、設置遊技機や設備、出玉などを合理的に判断したうえで満足をしているお客様です。
この場合、仮にもっと優れた(と感じられる)代替設備やお店が現れると、合理的な判断に基づいて乗り換えることになります。
業績を上げようと考えた場合にどちらを重視した方向性が良いかと言えば、答えは明らかでしょう。
仕事をするうえで「武器(=機種)」の特性を調べることは必要なことだと思いますが、それが第一義ではないです。
一番考えるべきことは「どうすれば業績が上がるか」であり、そのための手段が武器の選択でしょう。
しかし武器は設備、モノだけでなく「お客様との関係性を上げること」も重要な手段であり、管理点です。
そしてこちらの方が必要なことだと思います。
これから仕入れる武器のことはその後です。
遊技機は差別化の源泉にはなり得ません。
お客様の「情緒的な満足感」を高揚するためのことを考えてほしいと思います。
業績を上げる元はやはり、「モノではなく、コト」です。