毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
12月に入りました。11月はスマスロ登場したにもかかわらず非常に厳しい稼働、売上で推移しました。業界的にはかなりの期待を持っての登場でしたが、現実は業界全体を盛り上げる存在とはまだまだ言えない状況です。
そうなるとあらためてここまでの流れ、戦術、そして戦術の元とした戦略などを見直す必要性を感じるでしょう。
これまでのやり方を見直す場合、まずは一つ一つの事実を確認し、それらの妥当性を検証していくことになります。たとえば、
・導入機種、時期、台数の事実と、それらが適切だったのか?(予算管理)
・玉利や利益率、割数の配分の事実と、それらが適切だったのか?(出玉管理)
・商圏、競合の動向確認と、その把握は適切にできていたのか?(商圏分析、競争戦略)
などです。
「現状から脱却するぞ!」と意気込んでいる店長でしたら上記のような分析をしていることだと思います。(まさかこの11月の結果を受けても上記のような振り返りをしないなんてありえませんよね?もししないというならそれこそ業績の向上など夢のまた夢!ですよ。)
しかしここからの考え方の違いが強豪店と自分自身で差がついてしまうポイントです。
例えば上記の中で入替に関することで不適切だったと考えられることがあったとしましょう。台数が多すぎた、余計な中古を入れて予算を圧迫していた、などです。
① マイナス思考的考え方
結論から言うと「問題思考」をしてしまう傾向があります。
・話題機だったが台数を多く入れ過ぎたことが問題だった
・「安物買いの銭失い」のような中古導入が問題だった
というように「問題点」として考えます。
デキない営業部長なんかが会議やミーティングで店舗に対して言いそうなことですよね。
これは「結果論」です。
問題点をいくら挙げてもそれは過去の結果でしかなく、一番重要な「だから、これからどうするの?」という視点に欠けています。
② プラス思考的考え方
結論から言うと「課題思考」をします。上記と同じ事象についても、
・適正台数の導入という感覚を持つべきである
・中古は価格相応の期待しかできないと考えるべきである
というように、「これから先、未来に何をすべきなのか」を考えます。
強豪店はこれまでの結果を基に未来のことを考えるという点で決定的な違いがあります。
以上をまとめると、
・問題点としてとらえると語尾が「~がダメ」となり、結果論、過去のことしか目に映らなくなる。これに対して課題点としてとらえると、語尾が「~をすべき」となり未来思考になる。
・問題点思考は硬直的な思考に陥り、課題点思考はこれからの可能性を探る思考になる。
といえます。
過去のことで悩むのではなく、これまでの結果を基に未来を見る習慣をつけましょう。
過去をいつまでもひきずっても未来は変わりませんよ!
業績の向上を目指すなら未来を見ましょう!
(了)
■ 利益と稼働を両立する考え方
-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない
この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。
なぜそう言えるのか?
その答えはこちらをご覧ください。
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