毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
先週まで6回に分けて拙著「ジリ貧パチンコホール復活プロジェクト」の概略をお伝えしてきましたが、今回からいつもの内容に戻ります。
2024年4月、新年度のスタート。今年こそは現状の脱却を目指しましょう。
2023年~2024年の年末年始は全国的に好調な稼働、売上のお店が多かったようです。私の支援先のデータでも地域に偏りはなく総じて好調で、中でも20円スロット部門が好調なお店が多くありました。
ただ、こういった結果を得たことで今の営業で慢心してしまっては拙いです。なぜなら今回の結果は明確に「外部要因」での成功といえるからであり、決して自分たちの努力=内部要因のおかげではないからです。
前年(2022~2023)の年末年始営業も今年と同じように好調でした。そしてもちろん月の後半にはその反動を経験しています。この時期は例年、成人の日の連休を終えると稼働が非常に厳しくなるのです。そしてその対策として多くのお店が入替を実施します。
しかし「年末年始”後”というのは、機会なのか脅威なのか」、果たしてどちらでしょうか。おそらく多くの地域では「脅威の時期」となるはずです。
戦略の基本は「強みを機会に投入」であり、脅威の時期に動くことは推奨されません。この考え方はこの連載でも過去に何度もお伝えしています。
ここまでの3か月は動くべき時ではないのです。にもかかわらず大型の入替をする店のなんと多いことかと思います。
新台入替はパチンコ店に残された数少ない「仕掛け」です。仕掛ける以上、最大限の効果を狙わなくてはならないのに、効果が薄いと思われるタイミングで行うことはとてももったいない話です。入替は決してルーティンワークで行うものではないのです。
「悪くなる時期に、下げ幅を抑える」というのは強者の取る戦術です。自店は弱者であるという自覚で、基本に沿った動きを意識してください。強豪との差、それは「考えた動きをしているかどうか」、ですよ!